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今日から補正予算

 の審議がはじまる。大型の補正予算と言われているが、象徴的なのは、これは単年度限りのことである。その後に政策が継続していくようなものがあればよいのだが。

 

 好例が二つある。

一つは子供手当。産む子供の数が減っているのには様々な理由があるが、子育てや教育にはすごくお金がかかることが一つの大きな理由である。高齢者対策には多くの補助をだしているが、子育てにかかる補助は非常に少なく、高齢化対策の10分の1ぐらいしかない。

 

 アンケートを取ると本当は3人以上いるのが一番理想だとほとんどの夫婦は答える。実際には1人とか2人産むかどうかでとどまっている大きな理由の一つが経済的負担なのである。

 

 自民党は私たちの言ってきたことをそのまま真似してくれるなら良いのだが、どうせならちゃんと真似をして欲しい。私たちが言ってきたのは、0歳から15歳まで、すなわち中学校を卒業する歳まで、一ヶ月子供1人あたり26,000円の子供手当をあくまで15年続けてやるということである。このことはフランスやスウェーデンなど子供の数が増えている国ではやっている。

 

 自民党の政策はたった1年だけしかやらない。しかも3歳から5歳までの子供だけで、今年度限り、子供一人あたり年間で36,000円。私たちが言ってきた額の10分の1の額だし、対象年齢も3歳分だけである。これでもっと子供を産もうかという気持ちになるだろうか。

 

 もう一つは高速道路。これも土曜、日曜だけ1,000円にしても全く意味がない。私たちが言ってきたのは、月曜日から日曜日まで、毎日無料にすること。輸送コストを下げて地方と都市の格差をなくすというのが一番の目標である。輸送費が安くなると福井で作った農産物が名古屋、大阪、東京で安く売ることができ、たくさん売れる。逆に福井で暮らしている方々も、都会で安く売っているものを買うことができる。

 

 地方と都市の格差をなくすことが高速道路の無料化につながっていく。これも、自民党の政策では一年間だけ。土日だけやったって何の経済的な効果もない。恐らく麻生さん以下自民党の閣僚もわかっているはずだが、最後に政策に決まった時、このように矮小化されてしまう。なぜか?政治主導が何もできていないからこうなる。役所で矮小化され、変えられてしまうのである。

 

 総理大臣は死ぬほど孤独だという。麻生さんが総理大臣になり、「どす黒いまでの孤独感」だと言っている。小泉さんも「自殺したくなるくらい孤独」だと。これは最終決定者だから孤独なのではない。日本の官邸は全くの空洞であり、補佐体制が整っていないからである。

 

例えば子供手当を15年間補助するとなると、大きな予算の組替えが必要になる。これまでの厚生労働省や他の省庁の壁を破って予算を作っていく体制が必要になる。しかし、役所は自分たちの縦割りをどうしても守ろうとする。そうするとこの役所の抵抗と闘って予算を作っていかなければならない。

 

役所と利害が一致しないとき、助けてくれる人は3、4人くらいしかいない。大臣が決まった時、一時間後にはテレビに向かって方針を読み上げるが、あの時のメモはすべて役所が作っていることが良い例だ。自民党の閣僚は就任記者会見でメモを棒読みで読み上げている。アメリカを見て欲しい。大臣が決まってから二ヶ月間、正式な発表はしない。この二ヶ月で内閣とそれぞれの大臣がやることを決める。日本もそうすれば良いのだ。国会の指名を受けて何をやるのか、予算をこういうふうに変えると決め、一ヵ月後位に内閣の指名を国会でしっかり受けてから正式な所信を各大臣がやればよいのである。はじめから全部各省の官房長にコントロールされているから予算も、補正予算もこうなってしまう。

官邸自体を変えなければならないのである。

ガチャンと切り替わるのだと国民に感じてもらえるようでないとだめである。

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